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第1回
妊娠初期編(妊娠2カ月〜4カ月)
平成10年5月中旬
<このところ寝ても寝ても眠いなあ。体もだるいし。そういえばそろそろ来るはずの”月のモノ”も来ない。なんだかおかしいなあ。これはもしや!?>
そう思った時から妊娠関連出費はスタート。そして、まず最初に購入するものといえば妊娠検査薬である。でも、何となく買いづらいのは私だけ? <もう、どうしてすぐ手に取れるところに置いといてくれないの!>とか<なんでレジにいるのが若いおにーちゃんなのよ!>など数々の障害を乗り越えて4件目の薬局でようやく購入。というわけで某メーカー妊娠検査薬1個924円(税込み・以下同)也。
検査薬は月経予定日の1週間後から使えるということで、購入から1日おいて、恐る恐る試してみる。と、判定部位にクッキリとピンクの線が!これが妊娠してますよマークなのだ。
<ど、どうしよう。>
そろそろ子供がいてもいいかもね。と夫と話していたとはいえ、かなり動揺する。が、夫が思いのほか歓迎ムードだったので冷静さを取り戻す。
早速病院に行かなくちゃ。
産婦人科の評判がいい、総合病院のT病院が家から徒歩10分のところにあるのを知り、他と比較検討もせずそこに決める。確かに良い病院ではあるが分娩・入院費が平均よりかなりお高い!ということを知ったのは随分後になってからである。
明日にでも受診しようと電話をしてみると産婦人科は完全予約制とのこと。6月5日の予約を取る。
平成10年6月5日
今日は病院の予約日だ。早く行きたいような、行かずに済ませたいような複雑な気分で病院に向かう。
予約時間から待つこと10分。ナースルームに呼ばれ、尿を採って検査室へ提出するよう指示される。その後待つこと10分。診察室に呼ばれる。年配の男の先生だ。いかにもその方面の権威という雰囲気である。緊張!の内診と超音波エコー診断をする。
<おめでたですね。はい、ここ、心臓が元気に動いてますよ。>
<あ、やっぱりいたんだあ。>
<妊娠6週と2日ですね。まだ流産しやすい時期なので気を付けてください。流産防止の薬を出しておくので飲んでください。漢方薬なので心配ないないですから。じゃ、4週間後にまた来てください。>
<へー、流産防止の薬なんてあるんだ。すごいな。>
ナースルームで今後の検診の受け方や母子手帳のもらい方などの説明を受けた後でお会計。妊娠判定のお値段は診察料と検査料で8,540円也。その後処方箋を持って院外の薬局へ。流産防止の漢方薬2週間分830円也。ちなみに流産防止の薬とは女性の冷え性や生理不順の時によく飲む、かの有名な当帰芍薬散のことであった。
平成10年6月15日
妊娠がわかるとがぜん欲しくなるのがその手の雑誌。今日は発売日である。仕事帰りに書店に立ち寄り購入。某マタニティー雑誌600円也。
平成10年7月6日
既に妊娠3カ月目。今日は第1回の健診日だ。正確には妊婦健康診断というらしい。前回から1カ月も経っているのでお腹の子は生きているんだろうかとドキドキしながら病院へ。この時期はまだ胎動が感じられないのでお腹の子の存在が自覚できないのだ。ただ異常にお腹が空くことが唯一妊娠が継続していることを感じさせる。今まで好物でもなかったカツ丼が異様に食べたくなり、カツ丼、かつ丼、かつどーん!の1カ月であった。
さて、病院に着くとまず体重と血圧の測定をする。病院で緊張しながら血圧を測ると高めにでる方で、
この日も高くなってしまった。その後、血液検査、診察室で腹囲・子宮底長測定、触診、内診、超音波検査。子供は順調に育っている。血圧が高めだったので家で毎日測ってメモしてくるよう指示される。普段はこんなに高くないんですー、といってもダメ。家庭用の血圧計を購入するようにとのこと。診察室での診察の後、尿検査をしてこの日は終了。会計へ。第1回検診費23,490円也。事前に今回は24,000〜35,000円くらいかかると知らされてはいたが実際に払うと、高いな〜と思う。それでも東京都民の場合、妊婦健康審査受診票というものを母子手帳と一緒にもらえて、一回目の検診費と妊娠中期の検診費、計2回分に対して一部補助が出るのだ。もしその補助がなければ35,000円かかったということか。フ〜。しかし、第1回検診は特に検査項目も多いので、仕方がないかな。本日の検査内容は、血液型、貧血、梅毒、B型肝炎、C型肝炎、HIV、ATLA(成人T細胞白血病抗体、風疹抗体、クラミジア、子宮頚部細胞診である。これだけ検査してしかも保険がきかなけりゃ高いのも無理はない!?
病院の帰りにドラッグストアに寄って、手首に巻いて測るタイプの血圧計を購入。手首血圧計10,290円也。予想外の出費である。
平成10年7月20日
再び雑誌を購入。妊娠中の不安解消には結構役立つものだ。某マタニティー雑誌600円也。
平成10年7月28日
妊娠4カ月目。今日は第2回の健診日。通常の検査内容の他にトリプルマーカー検査といって母親の血液から胎児の異常を調べる検査も受けることにしている。この検査はあくまで任意で、病院によっても行うところと行わないところがあるらしい。前回の検診時にこの検査を紹介され、家族と話し合って受けるかどうかを決めること、任意の検査なので費用が6,000円かかることなどの説明を受けた。検査の結果、もし先天異常の可能性がある場合は約10日後に自宅に連絡が来るという。
超音波映像で元気に動いていたコドモのことを考えながら採血される。万が一の時は私たち夫婦はその現実を受け止められるだろうか!?
この日の会計、第2回検診費10,460円也。内訳は通常の検査費と、ちょっとブルーなトリプルーマーカー検査費である。
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