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読者の方々からご自身の参加されている活動報告などを届けていただく「アクティブマム実感レポ!」を新設しました。
はじめてのレポーターは「出産数珠繋ぎ」からご応募くださいましたRoseさん。テーマは“男女参画社会”です。男女共同参画フォーラムで実行委員を務めるRoseさんの審議会活動を中心とした、格闘記録をお伝えいただきます。ご意見ご感想をお気軽にお寄せ下さい。
《レポーター》Roseさん→プロフィールはこちら
1回目
2回目
3回目
4回目
5回目
最終更新日:
2003 年 06 月 23 日
┏┓ 男女共同参画フォーラム参加までの道のり<気づき>編 (2003/6/23) ┗╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・・・ ┗ <<<疑問だらけの価値観 −−“嫁”は人にあらず?−−>>> 3人目の子供を妊娠中で現在8ヶ月の妊婦であるRoseです。 夫のことはとっても好き。まず「食」と「性」生活に関してはこの人以上の相性はないと思っている。 (だから3人目も出来ちゃったんだけどねー^m^) 好きだけれど、結婚制度にのっとった「妻」とか「嫁」とか「母」だとか 肩書きが増えるほどに、一対一の関係だけでは収まらなくなってきた。 地域や伝統が刷り込んできた価値観=固定的役割分担を押しつけられ、 待遇への怒りを感じるとともに、自分自身まで見失いそうになり怖くなるのだ。 6年前に夫の実家を手伝うという名目で帰省し、 夫の両親が一代で築いた家具店を引き継いだ。 家業は家具店で5F建ての自社ビル。 4Fまでが店舗、5Fが住まいという結構なつくりで ワンフロアあたり約250坪とめちゃ広い。 市内には大きな川が流れ、かつては水害が頻発し、 おかげで家具は寝てても売れるというよい時代もあったらしいが いまや河川も整備され、社員は減り、日々自転車操業の現状だ。 引越し荷物も片付くか片付かないかのうち「見習い」としての 生活が始まり、何だかよくわからないうちに1ヶ月が経過した時に 「はい、給料」と手渡されたのは、夫12万円、私6万円。 えっ、ちょっと待って。あたし半分なの? 夫は高校のクラスメイト。同じ高校を出て、お互い国立の4大卒。職歴も一般企業で同等のはず。 いやそもそも30代の家族持ち捕まえて、12万ってどういうこと? 大旦那の答えは明快だった。ダンナは家業を継ぐ息子。そして私は嫁だから。 「あんたにも給料出すんだからしっかり働いてね。」と涙の出るお言葉を頂く。 たった6万の給料でフルタイム勤務プラス家事労働も一切お任せの24時間の強制労働! 「嫁」とはもともと無償労働(アンペイドワーク)を当然とされる身分なのだ。 それでも会社役員として名を連ねられ、いざというときには責任を負わざるを得ないなんて。 あぁ、「嫁」に人権はないんだ・・・。 そう気づき家業から身を引くことを考え始めた私は夫に告げた。 「家業を離れることがあなたのパートナーとして不適格というなら離婚しましょう」と。 今では市の男女共同参画フォーラムで実行委員長をしたり、 審議会のメンバーとして活動したりもしているが、 かつてはぶつけどころのない悩みを一人で抱え込んでいた。 長男を妊娠したのを理由に(手狭になる、とか何とか)これ幸いと同居を解消し 近くのアパートを借りてやっと人間らしい生活が送れるようになったが 約1年の育児休暇を経て復帰した際にも長男を保育園に預ける・預けないでまた討論。 祖父母も両親も店にいるんだから預ける必要ないじゃないか? 保育園なんてかわいそうに、と言う。 現在かなり大きなムーブメントとなっている「男女共同参画社会」実現へ向けての諸イベントは こんな立場に甘んじている人たちが気づき、どういう解決方法があるかを模索する手がかりになるためのものと言ってもいいと思う。 女が強くなったと言われているけれど、結婚制度に契約したとたんに厳しい状況にハマッてしまったという女性は まだまだ大勢いるのではないだろうか? いよいよ審議会が始まる。活動も核心へと進む。 もう一歩踏み出して本当に強い女性になりたいと願いながら、 男女共同参画社会の実現に取り組み、日常と闘う決意を固める今日この頃。 活動報告と平行して私生活での実践に向け、まい進する“男女さんかくムーブメント”格闘記録に、どうぞご期待を! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・・・