チーム戦術をピッチで十分出した両チームに、感謝・感謝でした。 |
少々雨がちらつき、気温25度で湿度も75%と決していいコンディションではなかった。しかし、観衆69,029人の前で熱い戦いを90分も続けた両チーム。内容に関してはいろいろといわれているが、最後まで緊張感のあったいいゲームだと私は思う。しかし、しかしである。あのプレーだけはここで書きたい。
試合開始前のウォームアップ。ロナウドやリバウドのシュートの癖を理解し、その対応を念入りにやっていた。確かに先制点が入る前に薬指を負傷したハンディーもあるだろうが…。リバウドのシュートはほぼ正面であったが強烈で、カーンはハンブル。その前にパスを出したロナウドがツメ、押し込み先制点である。
言葉にすれば簡単である。しかし、リバウドとロナウドのパスとシュートはペナルティーエリアの外。また、パス後にゴール前にツメていたロナウド。このプレー時間は1秒もない。全てが基本に忠実で、教科書的なプレーである。カーンの勝利に対する気持ちは表情を見れば分かる。それ以上に、ロナウドの気持ちが上回っていたという事だと私は感じた。故障のため長期間のリハビリ生活。祖国ブラジルやサポーターの期待。それを考えると相当なプレッシャーである。フランス大会では見られなかった楽しそうな表情。本当にクオリティーの高いアスリートに生まれ変わったロナウドに、私は感動した。 |
中盤抜き? ファンタジスタ不在?
攻撃的なサッカーがこれからのスタイル? |
決勝戦の2点目も、実質リバウドとロナウドのFW二人のプレーで生れている。確かにあの局面では、グッドなアイデアである。今回の日韓共催大会での特徴としてオフェンシブな少数の選手によるプレーで、試合が決まった印象が強い。
フランスのジダン、ポルトガルのフィーゴ、アルゼンチンのベロン。期待されていたプレーは今大会では見られなかった。日韓の気候のせいでスタミナを温存するゲームプランと、過密スケジュールなど。いろいろと原因はあるかと思う。しかし、子供でも分かる夢のあるプレーが大会の味付けとしてあっても良かったと思う。
サッカーがビジネス化していると、メディアは伝える。それは当然であるとは思うが…。21世紀のファンタジスタの出現を、私は待ち望む…。 |
鳥肌の立つプレーをもう一度…。いやもっと見たい・見せたい!! |
今回のワールドカップの一番の問題は、チケットだ! 本当にFIFAやバイロム社には反省して欲しい。利害がサッカーファンより優先した対応は、絶対許せない。幸い決勝戦は2階席の上の上まで観客で埋まっていた。
また、試合の開始時間も考えて欲しかった。8時30分のキックオフだと子供には遅すぎる。特に小学生にとり、非常に厳しい時間帯である。海外で子供のサッカー観戦は少ないと聞くが、もう少し配慮が必要だと思う。現実私が観戦した2試合。スタジアムで応援する子供は本当に少なかった。決勝戦を一緒に観戦したS君は5年生。観戦後、帰宅時刻は午前1時30分。それでも、「楽しかった」の一言に感動し目頭が熱くなった。子供にも、もっと見せてあげたいワールドカップ。 |
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表彰台の後ろでブラジル代表スタッフ全員が円陣を組み、なにやらお祈りを…。 |
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日本対トルコ戦でも笛を吹いたコッリーナ氏が、最優秀審判を受賞し、表彰台へ。
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カーン主将を先頭に表彰台に上がるドイツ代表選手。チョット元気がない…。
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