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スタメン22人中一番早くピッチに現れ、入念にウォームアップをしていたカーン選手。 |
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ピッチ上の富士山と参加国の国旗が整然と並んだ瞬間。1カ月の戦いを思いだす。
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富士山の麓でケミストリー他が、大会テーマソングを歌って場を盛り上げる。
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今日の指定席は、メインスタンド側の角の4人席だった。4人で来ているため人の出入りを気にする必要のないいい席だった。辺りを見回すとまだ空席は目立つが、前回のロシア戦より客足は早かった。早速横浜駅で買った横浜名物「シュウマイ弁当」をカバンから取り出し、腹ごしらえ。美味しくいただいた後、咽が渇くので売店に直行。ビールを買うが「バドワイザー」しかない。スポンサーなので仕方がないが、やっぱりドイツ・ビールが飲みたかった。
試合開始時間が近づき空席が目立たなくなった頃、ピッチにドイツ代表のカーンが現れた。Jリーグを観戦した方ならお分かりと思うが、ウォームアップは最初にキーパーから始まる。大体キーパーコーチと一緒である。今回も同じであったが、時間がいつもより早い。ブラジルのキーパーより約20分早かった。軽いランニングから、キャッチング。そしてクロスボールの空中処理。特に目だった練習は、ペナルティーエリアの少し後ろからのミドルシュートの対応に時間を使っていたようだ。強いシュートをカーンの足元に集め、低いボールの対応を何度も繰り返していた。完全にリバウドとロナウド対策である。
もう一点特に印象的な事があった。それは全ての動作が基本に忠実である事だ。日本代表の川口のように、派手な動きではなく無駄の無い動きで両足が地面に吸い付いていた。 |
誰かと似ている? 日本代表の明神とよく似ていた!! |
6月9日の日本対ロシア戦。試合前のウォームアップ時の明神と共通点がある。日本代表のゲームを見たことのある人でも、スタメンで出場した明神を見た方は少ないはずだ。私は始めてその時、明神のウォームアップ風景を見た。楢崎とほぼ同じタイミングでピッチに現れ、黙々とランニングをしている。しかもタッチラインからタッチラインまで長い距離である。緩急をつけ、黙々と…。
この試合の位置づけと、自分の役割。試合の中での自分のプレーをイメージしながら気持ちを試合に持っていく。そんな事を考えていることが、はっきり分かる。その時は不思議なくらい、明神の動きに気を取られていた自分を記憶している。ポジションは違うが、カーンと明神には共通点がある。そうだ、入念な準備と最後まで決して諦めないスピリッツだ!! |
代表32カ国の素晴らしいプレーの数々を思いだす、演出も最高!! |
フランス代表がセネガルに負けるという開幕戦。最後までゴールを狙うプレーで感動したアイルランドの戦い方。死のFグループで展開された因縁のアルゼンチン対イングランド戦。アジアに勇気と希望を与えてくれた韓国代表。そして我らの日本代表の4試合。全てが一生忘れられない内容。
そのイメージを、あの大きな横浜スタジアムのピッチで演出されていた。各国代表の国旗と富士山。「くぅ〜っ、泣けるぜ…」。やっぱりキーワードは、「クオリティー」なんだ!! |
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