ようこそ黄金の国へ。
スタジアムロードがセレソン・ロードに変わった。 |
JR新横浜駅の構内を出て、コンビニまでは遠かった。北口から出た瞬間、黄色の波が視界一面に広がり気分は「ブルー」。どうしてこんなになってるの?
キャプテン翼のジュニア時代の夢の光景が、ここ横浜で実現している。気分を取り直し陸橋を渡り、スタジアムの途中にあるコンビニを目指す。
その陸橋を、怪我をしたジダンの左足のように引きずるように登った。その瞬間、スタジアムに通じる道の光景は絶句モノであった。いつからこの道は「セレソン・ロード」になったんだ?
黄色の帯が横浜スタジアムまで続いている。いつもなら近くに感じるコンビニの看板が、黄色い蜃気楼のせいで霞んで見える。私の記憶では「ミュンヘンへの道」はあるが、「セレソン・ロード」は無い。なぜか非常に咽が乾く。なぜだろう。ドイツ・ビールが飲みたい。黒ビールならもっといい。 |
重い足と気分を引きずり、やっとコンビニへ到着。コンビニの入り口のドアを開けようと必至の思いで顔を上げ、また「絶句」。黄金の悪魔が住んでいるのか…。映画ハリーポッターでもこんな恐ろしいシーンは無かった。それでも必至の思いで気分を持ち直し、ビールが置いてある店内奥の冷蔵ケースに直行。「無い、ドイツ・ビールが無いよ〜!!」。
よく考えれば分かることだが、コンビニにドイツ・ビールなど置いていない。そんなこと普通の精神状態なら分かるはずだが、本当に頭の中はパニックのようであった。しかし執念とは恐ろしく、すぐに気分を変えドイツ・ビールがないのでカン・チュウハイを冷蔵ケースから取り出しレジへ。こんな恐ろしいコンビニは1秒でも早く出たいという一心だった。 |
新横浜公園も黄金一色!!
ブラジルはすでに、横浜ジャックを完了していた。 |
ブラジル人サポーターの真似はできない。本当に決勝戦が始まる前から、満喫していた。対ロシア戦の時もこの公園に来たが、その時は張り詰めた緊張感があった。言葉にすると、「真剣」という感じである。しかし、ブラジル人サポーターにはそんな気配は全く無い。こんな体験は初めてなので、本当に驚きである。ワールドカップを日本で開催しなければ、絶対体験できない事である。
例えば日本では絶対受け入れられない、腹の出たオヤジと若い女の子が同じように楽しく踊る光景。恐ろしい…。これがサッカー大国ブラジルの、文化なのか。この大国ブラジルを越える日本のサッカー文化とは一体どういうものなのか。お隣り韓国のソウル市庁舎前の光景をテレビで見たモノとは違うだろうし…。等など考えるうちにブラジルアレルギーが徐々に和らいできている奇妙な心理状態になっていた。
そうかこれがブラジルなんだ。あのアレルギー状態の私までも変えてしまう、それがブラジルのサッカー文化なんだ!! |
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すでに優勝杯を手にするキッズ兄弟。でも少し大きすぎでは?
持ち上げられるかな? |
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外見は立派なブラジルサポーター。笑顔をどこかに忘れているヨ?
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ベッカムヘアーに対抗する、チョンマゲ。ロナウドも、このヘアスタイルで帰国したんだよね
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