冬休みや夏休みの長期休暇の宿題に「お手伝い」を挙げる小学校が多い。子供に負担をかけないためにあえて、教科ごとの宿題でなく、だれでも出来そうなものを選んでいるのかな?と、お気楽な考えをしていて、そうでない事を知った時にはびっくりした。
……落ちているゴミを拾わない。掃除を頼むと「いくらくれる?」と聞く。洋服やカーテンで濡れた手を拭く。これがよく見られるイマドキの子供の動向。現代では、子供は家庭において全くお手伝いはしないらしい。親を気遣うなら、勉強時間として有効に使って欲しい。だけどお行儀が悪いと困るので、「お片づけ」くらいは出来ないと恥ずかしいという家庭が多いのだとか。
確かに自分のした事に責任を持つ「お片づけ」は自立の第一歩。しかし、ただ自分さえよかったらいいとの危ない考えが横行している現状は非常に危険だと言えるだろう。
より積極的な「お手伝い」は人との関わりの中での責任感を養う事が出来る。それには楽しむ程度の「お手伝い」ではなく、家族の一員として役割分担をさせるのを目的にする。自分がしないと迷惑がかかる、困る。そういった生活術を培うものでないと、ただ気が向いたときのお遊びになってしまうからだ。
「お手伝い」をよくしている子供はハンカチを持って洗面所に行く。当たり前すぎて可笑しく思えるほどの事が前述の子供たちには出来ていないという事実。
家事参加することによってはじめて生活習慣を自分の頭で考えて、実践することが出来るのだとしたら、しつけ等、親がやっきになっていることなんて、ひょっとすると基盤なしで、ただ高く積み上げるシャンパンタワーのようなものなのかも?
それでは実際に習慣づけられる「お手伝い」にはどんなものがあるでしょう? あなたのお家ではどんな「お手伝い」をさせていますか? その理由やご意見、お子さまの様子なども是非お聞かせ下さい。 |