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 準備の時間は十分あった。しかし、本番では何が起こるか分からない?
 ピッチの状態も含め全ては万全のようである。早速、今日の試合内容を克明に記録するため準備にかかった。しかし、…。大事なモノを忘れていることに気が付いた。8mmビデオと三脚、これをジョイントする部品が無い。これでは、ズーム画像が手ぶれで使えない。ど〜しよう。ク〜ぅ。
 どうしようもないので、すぐにあきらめカメラを取り出しチェック。こちらはOKだがズームの倍率が貧弱で、誰が誰だか分からない。お手上げだ〜。著作権の問題でテレビの映像をこの場で使うことはできない。準備は万全を尽くしたつもりだったが、つもりだけであった。皆さん、申訳ありません。
 試合内容も気になるが、息を止めて手ぶれ対策の練習をすぐに始めた。その結果、公開できるモノは強引ですが6点。どうぞお許しを…。
 サッカー文化って? 歴史と経験が日本のサポーターに必要!?
 ここで一つ是非書いておきたいことがある。それはサポーターのブーイングです。この使い方を間違えると、恥じをかきます。世界に日本のサッカーを知ってもらうため、サッカー文化とでもいうのか…。
 日本のサポーターは、ロシア代表選手のスタメン発表の時すでに「ブーイング」をした。これから日本代表と対戦するヨーロッパ代表のロシアにです。FIFAランキングも上で、胸を借りる立場の日本代表です。やってはいけない事だと思います。気持ちが先にいってしまった事はわかりますが…。もしやるとすれば、無言の応援ではないでしょうか。歓喜と静寂、会場の中が静まり物音一つしない不気味さ。これはロシア代表に与えるプレッシャーは、相当なものになります。その時世界のサッカーファンは、日本のサッカー文化を見直す機会となったはずです。
 サッカーの後進国、極東の日本というイメージが完全に間違っていたことを知るチャンスを失ったことは…。重大な損失です。だってロシア代表はブーイングに値する行為は、何もしていません。キックオフのホイッスルはまだ、吹かれていないのに…。
 後半6分、日本中が待っていた。その時がついに来た。
 中田浩から長いクサビのパスが柳澤へ。柳澤がダイレクトパスを稲本へ。そしてボールはゴール右上のネットに突き刺さる。スタジアムのサポーターは全員総立ち。そして、大歓声。
 ピッチ上の選手やトルシエが拳を上げガッツポーズ。本当に忘れられない、瞬間でした。何よりこの場に私も立ち会えたことに、鳥肌も立ち感情を押さえることさえ忘れてしまいました。これはトルシエの言う「ボーナス」だ!!。こんなボーナスは初めてだ。
 ありがとう、日本代表。ありがとうトルシエ。ありがとう警察やボランティアの方々。日本代表のサポーターである事が、初めて誇りに思えた。勇気と自信をもらえた事、一生忘れない。ありがとう。本当にありがとう…。
選手のウォーミングアップが終ったばかりのピッチ。これでスタンバイOK。

横浜市の記念セレモニーの一こま。子供たちも参加した、和やかな雰囲気が印象的だった。

フェアープレイフラッグをもった子供たちが入場し、いよいよ待ちに待ったゲームの開始だ。

ピッチに立った日本代表。この場面、緊張感もピークになった瞬間。ジ〜んでした。

緊張から開放された15分間のハーフタイム。サポーターに少々余裕の表情が…。

1-0の勝利でベンチに引き上げる日本代表。途中交代でベンチにいた中田が出迎える感動の瞬間。


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