全体は部分よりもいろいろな面でバランスがとれています。例えば、白米と玄米を水に浸けて置いておきます。白米は胚芽まで削ってしまった「部分」、一方、玄米は「全体」です。数日経つと、白米は腐ってしまいますが、なんと玄米からは生き生きとした芽が出てきます。この実験で、「全体」は次世代を生み出すほどのエネルギーを蓄えたバランスのよい食べ物ということがわかりますね。ですから、野菜や果物にしても、可能な限り皮や根、葉までうまく調理して食べたほうが生命力を取り込めるのです。もちろん、丸ごと頂くわけですから、その前提として無農薬で育てられたことが重要になってきます。やむを得ず農薬がかかっている野菜を食べる時は、それなりの処理をしてから調理しましょう。