では、どんな食べ物がきれいな身体をつくるのでしょう。それは人種によって若干異なります。正確には、人種というより生まれ育った地域によって違うと言えます。あなたが日本に住む日本人なら日本の伝統食が一番です。身体は、先祖代々食べてきたものを消化・吸収しやすいようにできています。日本人の腸は欧米人に比べて長いのですが、これは日本人が主に食物繊維の多い穀物や野菜を食べてきたことに関係します。消化・吸収しにくいものを身体にしっかり取り込むために腸が長くなったのです。一方、欧米人は主食が肉食のため、腸が短くできており、適度に栄養を吸収したらさっさと排泄できる仕組みになっています。日本人は腸が長いので、肉を食べ過ぎるると肉が腸に長く留まり過ぎて腸の中で腐敗してしまいます。腐敗物を溜め込んでいると、とてもきれいな身体とはいえません。日本人の身体に合っている食べ物といえば、ご飯に味噌汁、煮炊きした野菜。さらに少量の豆類や種子類、漬物、そば、うどん、雑穀など。また海藻や小魚、近海でとれるあまり大きくない魚などです。調味料は味噌、醤油、自然塩。これらがきれいな身体をつくる食べ物の代表です。